疑問代名詞
<what節・・・what + 名詞 + 動詞 の場合>
(例)I don’t know what the book means for you.
このwhatの品詞は何でしょうか?
単語がそれ程難しくないので、日本語を作りたく
なりますよね。
その前に是非、習慣にしてもらいたいことがあります。
それは、「英語を英語で解読する。」ということです。
早速、実践して行きましょう。
例文のwhatですが、後ろのthe bookが主語、meansが
動詞、for youが修飾語になります。
動詞の後に目的語や補語が無い場合は、whatを動詞の後ろ
に置いて、
the book means [ what=something]
として、s v o のイメージを描きます。
その際、whatをsomethingと考えると代名詞の感覚が出ます。
日本語は、「その本が何を意味するのか。」となりますよね。
ここで、このwhatは<疑問代名詞>と確信できます。
では、例文の日本語はどうなるでしょうか?
「私はその本があなたにとって何を意味するのか分からない。」
となります。
このように、「英語を英語で解読する」習慣を身につけると
英文解釈に相当役立ちます。
疑問形容詞
< what節・・・what + 名詞 + 主語 + 動詞 の場合 >
※ この場合のwhatはwhichに置き換えられる。
(例)Climate decides what clothing the people of a region
wear.
このwhatの品詞は何でしょうか?
日本語を作りたくなる衝動を抑えて、「英語を英語で解読する」習慣
を身につけましょう。
早速、実践してみますね。
例文のwhatですが、後ろのclothingとセットで、役割を考えます。
可能性として、疑問形容詞か関係形容詞のどちらかです。
理由は、どちらも[ what + 名詞 ]の形をとるからです。
では、どう見分けるのか?
疑問形容詞は、what +名詞 の後ろが「主語+動詞」で「what+名詞」を
the people of a region wear の 動詞 の後ろに置きます。
the people of a region が 主語、wear が 動詞 なので what+名詞
を 目的語 と考えます。
the people of a region wear what + 名詞で s v o の形を
とります。今回は what + clothing ですね。
日本語は「ある地域の人々がどんな衣服を着るのか。」となります。
ここまでは、関係形容詞も同じ考え方で、ここからが分岐点となります。
疑問形容詞の場合、原文(元の文)のwhatの前が、主語+動詞となり
what以下の文が大きな目的語になっているケースが多いのです。
この例文も、Climateが主語で、decidesが動詞となり、全体的に
s v o の形をとります。
日本語は「ある地域の人々がどんな衣服を着るのかは気候が決定する。」
となります。
このように、「英語を英語で解読する」習慣を身につけましょう。
また、疑問形容詞の場合、whatの後ろの名詞は「単数形」が多く、数え
られる名詞の場合は、「kind of+ 複数名詞」の形をとります。
勿論、数えられない名詞の場合は、単複同形です。
以下に例文を書きます。
He will tell what kind of books you like.
you を 主語、like を 動詞、what kind of books を 目的語
と考え、s v o の形をとります。文にすると
you like what kind of books となります。
日本語は「あなたがどんな種類の本を好むのか」ですね。
原文(元の文)では、He が 主語、(will )tell が 動詞、what kind of books
you like が 目的語 となります。
日本語は「彼はあなたがどんな種類の本を好むのかを告げるでしょう。」ですね。
関係形容詞
<what節ー what + 名詞 + 主語 + 動詞 の場合>
この場合のwhat節は、「all+the+名詞+that+主語+動詞」
の形に置き換える事が出来る。
(例)I will buy you what books you like.
このwhatの品詞は何でしょうか?
即座に日本語を作るのではなく、「英語を英語で解読する」習慣
を身につけるといいですね。
では、本題に入りましょう。
例文のwhatですが、後ろのbooksと一緒に考えます。
候補としては、疑問形容詞と関係形容詞の2つですね。
理由は「what +名詞 」の形をとるからです。
では、どう見分けるのか?
もし、疑問形容詞なら、元の文がs v o(第3文型)で o の
部分が s’ v’ o’ になっているケースが大半です。
you like whatbooksでyouをs’、likeをv’ 、what booksを
o’と考えます。意味は
「あなたがどんな本を好んでいるのか」でいけますね。
ところが、次の瞬間、違和感を覚えます。
元の文が、第4文型だと気づき文意が合致しないのです。
「私はあなたがどんな本を好んでいるのかをあなたに買う
でしょう。」
となり、疑問形容詞が落ちます。
ここで、いよいよ関係形容詞の登場です。
関係形容詞なら、all the 名詞 that・・・に書き換える
事が出来るので早速やってみます。
I will buy you all the books that you like.
「私はあなたが好む全ての本をあなたに買うでしょう。」
となり、スムーズに進みます。
元の文の what books で what は booksにかかるので
「形容詞」の役割をしています。また、書き換えた文の that
は「関係代名詞」の役割をしています。これらを合わせて
「関係形容詞」となります。
では、次の例文はどうでしょう。
You know little about psychology.
What results are available are fragmentary and piecemeal.
① 疑問代名詞の場合
what の後ろの results が s’ , are が v’ , available が
c’ となり、whatの存在意味がなくなりますよね。
通常、what は 目的語 になる可能性が大きいので、このように
s’ v’ c’と文型が成立している場合は「疑問代名詞」の説は落ちます。
②疑問形容詞の場合
まず、what と results をセットにして、後ろをみると 「名詞」
ではなく「動詞」がありますよね。しかも、後ろに「形容詞」がある
ので、what results の入る場所がありません。
通常、what results は「目的語」の役割をするので、この文では
存在意味がなくなります。
それ故、「疑問形容詞」の説は落ちます。
③関係形容詞の場合
もし、関係形容詞なら、all the 名詞 that で書き換える事が出来る
ので、早速してみます。
All the results that are available are fragmentary and piecemeal.
となり、「利用出来る全ての(研究)結果は断片的でバラバラである。」
と和訳出来ますね。